■名前 :NATさん
■年齢 :20代
■性別 :女性
■学校1:CIP
■学校2:CELLA Premium
■エリア1:クラーク
■エリア2:セブ
■エリア3:オーストラリア
※現在はオーストラリア在住
オーストラリアワーキングホリデー1年目の内、8ヵ月をクイーンズランド州のバナナファームで過ごした私はその後の滞在地としてシドニーを選びました。シドニーは10年前の短期留学で土地勘はあったものの、当時は観光ビザで、学校に通うだけの生活だったので長期の滞在、仕事をする今回の生活は不安がありました。仕事探しもファームジョブは紹介だったので、今回は自力で探さなければなりませんでした。そんな私のシティでの生活、仕事探しなどについてお話ししたいと思います。
記憶の中ではとても刺激的ですべてが新鮮だった10年前のシドニー。都会なので色々と変わっている所があるのかな?と想像しながらシドニー空港に降り立った私。まず初めにオパールカードというに日本でいうSuicaのようなカードをチャージしました。シドニーでは電車、バス、トラム、フェリーなどほとんどの乗り物に乗るにはこのオパールカードが必要となります。現金で乗れるのは特定のバスだけだったと思います。ほとんどのバスは現金を受け付けていなかったと思うので、シドニーに訪れる方には必須のアイテムとなります。私はシドニーに行ったことのあるファーム友達がオパールカード自体をプレゼントしてくれていたので今回はチャージだけで済みました。初めて購入する方も専用の機械でカードの購入、チャージができるので簡単に手に入れることができます。
また月曜日からスタートして週に8回以上乗るとそれ以降は運賃が割引になり、また月曜日にリセットされ、また8回以上乗ると割引という形になります。ちなみにオパールカードはNSW州のみで使用可能でメルボルンではMykiとうカードになります。
無事チャージを終え、電車で予約しているシティのバックパッカーへ移動します。シドニー空港からシティまでは電車で15分ほどでとても便利です。片道15ドルくらいかかるのがネックですがそれでも早く空港に行けるのは助かります。安く行きたい方は時間はかかりますがバスでも行けます。荷物が多い方や何人かで向かう場合はタクシーも便利ですが、シドニーはUBERドライバーがそこらじゅうにいるのでUBERを使うのも一つの手です。ただ、空港からだとUBERも割高になるかもしれないので確認が必要です。
私はセントラル駅近くのバックパッカーを予約していましたが、ほかにもタウンホール駅やキングスクロス駅周辺にもバックパッカーは多いです。しかし物価の高いシドニー、バックパッカーの値段もとても高いです、特に年末年始はとんでもない値段になる上に予約でいっぱいなので年末年始に旅行や渡航予定の方は注意が必要です。
家賃が高いことで知られるシドニー。ルームシェアでも安いところで140ドル前後から、オウンルームだと200ドルは絶対に越えます。シティから離れた郊外だともう少し安くなります。なかには10人以上が住んでいる家などもあり、自分の時間、空間を持ちたい方にとっては頭の痛い問題です。私が10年前に留学していた時はシティの4人部屋で100ドルだったので10年で相場が高くなっていることに驚きました。私は日豪プレスやガムツリーで部屋を探していたのですが、プライベートの空間が持て、シティに近く、出来るだけ安い所を探していました。
そして見つけたのがダーリングハーバー、チャイナタウン近くのマンションのリビングシェアでした。リビングシェアとは文字通り、リビングに寝泊まりするスタイルのことです。私が住んでいたところはカーテンで仕切りを作っている2畳ほどのスペースでした。値段はとても安く週125ドルでした。
私は物音など気にせず寝れるタイプなので大丈夫でしたが、キッチンなど共用スペースがあるので音が気になる方には向かないかと思います。トイレ・バスはオーナーと共用でした。
しかしこのシェアハウス、個人のカギを持つことができず、家に入るためには、いちいちカギを持っているオーナー家族に階下のエレベーターまで迎えに来てもらわなければならず、それがストレスとなり最短ステイの2ヵ月を機に引っ越しを考えていました。
それを仕事場の同僚に話していると彼のいるシェアハウスで住む人を探しているということで内見にいくと、シティ近くでオウンルームで破格の値段だったためすぐに決め、そちらに引っ越し、その後シドニーを出るまでそこに住んでいました。やはり口コミは効果ありで仕事、部屋を探しているときは友達、知り合いに探していることをアピールするのが大事だなと痛感しました。
日本人のワーホリ、学生が多いオーストラリアでも特にシドニーは日本人が多く、他の地域に比べ仕事探しは簡単です。しかし、英語が話せない人などは最低賃金を下回る違法な時給で働いている方もたくさんいます。最近は政府も厳しくなっており、いくらかマシになってきていると思いますがそれでもまだまだそういった所は多いので注意が必要です。ファームでの仕事探し同様、日豪プレス、ガムツリーなどでの仕事探しとなるのですが、英語をほとんど使わないファームでしか海外で働いたことのなかった私はまずは日本人の多い所で働こうと日豪プレスで仕事を探し、日本食レストランでのキッチンハンドの仕事を得ることが出来ました。日本食レストランですが働いている人はオージー、タイ人、中国人、韓国人等多国籍で英語を使わないといけないけれど、マネージャーなどは日本人だったため英語と日本語が使え、気持ち的にも環境的にもとても働きやすい良い職場でした。私はファーストビザの終わりとセカンドビザを使って働いたので合計で8ヵ月ほど働くことができました。
この日本食レストランの後は、ローカルで働きたいと思い、今度はガムツリーで仕事を探しました。そしてたまたま日本語が話せるネパール人がいるハンバーガー屋さんで雇ってもらえることになりました。初めてのローカル、日本人が1人もいない環境でしたがこのネパール人シェフがいたおかげで最悪日本語が使える!ととても安心したのを覚えています。仕事内容はホールの片づけ等の簡単な仕事で、接客をすることはほとんどなくお客さんと英語を使う機会はほとんどなかったのですが、同僚との会話はすべて英語だったので英語を話す、ということが当たり前、自然に感じることができた事は自分にとって大きな変化でした。オーナーはアイルランド人とニュージーランド人、またフランスに住んでいたイギリス人などオーストラリア以外のネイティブ英語に触れることができたのも大きかったです。ここで働いたことで、あれほど不安だったローカルジョブに対して全く恐怖感がなくなり、次に仕事を探す時もローカルジョブを見つけようという自信につながりました。簡単な接客しかしていないので、実際にオーダーを取ったりということが出来なかったのは残念ですが、次に働くときに新しいことにチャレンジできると思うとわくわくさえします。
もしチャンスがあるのならローカルジョブに挑戦してほしいと思いますし、そうでなくても日本食レストランなどでオーダーを取るなどの接客をするだけでも、自信につながると思います。
私のオーストラリア生活2年目もシドニーで楽しく満喫し、無事終えることが出来ました。今は日本に戻り、無事学生ビザを取得、1月にシドニーに戻るために短期バイトをしたり、家族との時間を持ったりと忙しく過ごしています。今回は語学学校ではなく専門学校に通うのでまたこれまでとは違う海外生活になりそうで不安もありわくわくドキドキもあります。ですが今回も絶対にたくさん学ぶことがあると思うし、自分に自信がつくんだろうなと、今までの留学生活の経験から確信しています。
たくさんの価値観、文化、生活環境に触れ、とても刺激的な生活を送ることができる海外留学。もし行くのを迷っている、不安がある、という方には勇気を出してチャレンジしてもらいたいです。
10年前の私がそうだったからです。10年前フィリピン留学ではなくオーストラリア留学を選んだことも、その数年後フィリピン留学をしたことも、オーストラリアでワーキングホリデーをしたこともすべてがとても大切な思い出で、行ってよかった!と自信を持って言えることができます。
私の経験談が少しでも留学を検討している方の役に立つことを祈っています!