■年齢 :20代
■性別 :女性
■職業 :社会人
■学校名:3D ACADEMY
■エリア:セブ
■期間 :10週間
■コース:実践英語(ESL)
■英語レベル(自己評価)
留学前:初級 ⇒ 留学後:中下
■仕事の内容
留学前:社会人 ⇒ 留学後:社会人
■仕事で英語を使うことがあるか
留学前:ない ⇒ 留学後:ない
■留学したエリアはどうでしたか?
セブ:留学前に私がイメージしていたセブ島はリゾート地で海に囲まれているというものでした。3D ACADEMYは海とは少し離れたところにあり、観光客はほとんどおらず、現地の人か学校の生徒がほとんどです。JYスクエアモールというモール内に学校があり、モール内にはスーパーマーケットやコンビニもあり、生活には全く困りません。近所にはレストランもたくさんあり、寮の食事に飽きたら外食へ行くことも容易です。ショッピングモールの敷地内にあるため、交通の便も良いです。学校の前にはたくさんのバイクやタクシーが停まっており、移動手段によく使っていました。タクシーを使う際もショッピングモールの名前を伝えるとすぐにわかってもらえ、便利でした。
■学校内、学校外の治安について
学校内は警備員が常駐しており、治安は全く問題ありません。スタッフも気さくで学校内の生活で不安に思ったことはありません。学校前に停まっているたくさんのバイクの運転手が外へ出る度に客引きをしてきます。初めは日本とのギャップに少し不安もありましたが、慣れてくるとかわすのも上手になってきて、スピーキングの練習にもなります。学校前から乗るバイクやタクシーは、学校側から注意が行っているのか、ぼったくられることはなく、信用して利用することができました。夜街へ出歩くと危険なこともありました。私自身は被害はなかったですが、私の友人はレストランで椅子に置いたカバンを盗まれたり、クラブで現金をスラれたことがあります。ここはやはり日本とは違って危険も多い国なのだと自覚させられました。
■学校を選んだ理由はなんですか?
セブにはたくさんの学校があり、ホームページを見てもどの学校も良いことが書いてあり、どこが自分に合っているのかわかりませんでした。私は英語を話せるようになることが目的だったため、できるだけマンツーマンレッスンが多く、スピーキングを重視している学校を希望していました。そのほかにも寮の食事はできるだけ日本人の口に合ったものを提供しているところ、できるだけ費用を抑えられるところというのが私の希望でした。留学エージェントに相談メールを送り、以上の自分の希望を述べ、留学エージェントがいくつか提案してくれた学校の中から、授業内容、料金、食事、立地など色々な条件を照らし合わせた結果、3Dを選びました。
■受講したコースの特徴
私が受講したコースは実践英語(ESL)コースです。1日にマンツーマン授業4時間、グループ授業3時間の合計7時間の授業があり、月~金曜日までの週35時間です。自由参加のオプショナル授業も2時間ありました。この学校にはマンツーマン特化コースというコースもありましたが、学校で友達を作ることも目的だったため、適度にグループ授業もあるこの実践英語コースを選択しました。
■マンツーマンクラスの授業内容
マンツーマンクラスは名前の通り講師1人に対して生徒は自分1人です。部屋の中には講師と自分の2人しかいないため、自然と英語を話す機会が増えます。他の生徒もいないため、英語が苦手な人でも恥ずかしさはありません。スピーキングに特化した授業です。教科書を使って教える講師もいれば、自分でプリントなどを準備して教える講師もいました。また、こちらの希望に合わせて授業の内容も変更してくれます。話が合う講師とはレッスン中に世間話をして盛り上がる場合もありました。
■グループクラスの授業内容
グループクラスにはビジネス、マルチメディア、発音、ディスカッション、映画、旅行など色々な種類のクラスがあり、自分の興味のあるクラスを選択できます。ネイティブ講師のグループクラスもありました。自分の興味に合わなければ、途中でグループクラスを変更することも可能です。グループクラスは講師1人に対して5~8人の生徒ですが、私が受けていた授業は大体3~5人程度の少人数でした。講師は全員に話を振るため、発言機会はグループレッスンと言えど多いです。宿題を次回みんなの前で発表するという機会も何度かあり、人前で英語を話すことへの抵抗がなくなりました。
■講師の質や授業のクオリティー
授業のクオリティーは講師によって多少バラツキはありました。態度が悪いと感じた講師は一人もいませんでしたが、育った環境や性格が違いすぎて、授業が少し退屈だと感じる講師はいました。性格や趣味が合う講師とは授業中かなり盛り上がります。合わない講師の場合は他の講師の空きを確認して、違う講師に変えることも可能です。人気のある講師はすぐに埋まってしまうため、小まめに空きを確認していました。
■講師のなまりについて
私が留学前に一番気になっていたところは講師の発音でした。実際にはフィリピン訛りの発音の講師もいれば、ネイティブ講師と変わらないような綺麗な発音の講師もいました。ただ、訛りのある講師も発音が気になったのは初めだけで、徐々に慣れてきて聞き取りやすくなってきます。訛りがある講師でも授業内容を工夫していて充実していたり、逆に訛りのない講師でも授業内容が合わなかったりと、訛りはそこまで重要視するところではないと感じました。3Dにはネイティブ講師も在籍しているため、気になる人はネイティブコースを選択したり、発音の綺麗な評判の講師のレッスンを選択すると良いと思います。
■学校の良い点
マンツーマンレッスンとグループレッスンの割合がちょうど良いと思います。毎日ずっとマンツーマンレッスンでは息が詰まりますし、グループレッスンは良い息抜きにもなり、刺激にもなりました。また、短期間ですが寮の生徒とはとても仲が良くなり、色々なところへ旅行へ行ったり、お祭りに参加したりしました。卒業した後も連絡を取り合ったり、会いに行ったりと交流が続いています。
■学校の悪い点・改善点
生徒間の仲が良く、外食したり旅行に行ったりとプライベートに時間やお金を使うことも多くありました。とても良い思い出になり、私は観光をすることもこの留学の目的でもあったため良かったのですが、勉強だけをしに来た人には誘惑がたくさんあり、あまり良い環境ではないかと思います。毎日英語の勉強だけをしたいという人はそのような環境の学校を選ぶと良いと思います。
■英語力の向上について。またどのような時に感じましたか?
留学前から英語は嫌いではなく、日本で習った程度の英語の文法などは理解していました。しかし、ネイティブの会話のリスニングは苦手で、スピーキングは全くできない状態でした。趣味で海外旅行へよく行くのですが、その時も私が話すのは「Hello」「Thank you」「Sorry」「Yes」「No」程度で、何かを聞かれてもニコニコ笑っているだけでした。留学後は海外旅行でもホテルや街で文章で質問、返事をすることができ、トラベル英会話には困らなくなりました。日本へ帰ってからは英語に関わる機会は少ないですが、ニュースで英語を話していたりすると、字幕がなくても理解できるところはあります。また、ディズニーなど子供向けの映画であれば、難しい表現も少ないのである程度聞き取って理解できるようになりました。
■忘れられない思い出について教えてください。
寮生活は授業だけでなく生活の場でも一緒に過ごすため、生徒間の仲が深まります。特にバッチメイトという同じ時に入学した人とはとても仲良くなります。3Dは日本人の生徒だけでなく、韓国や台湾など他国の生徒もたくさんいたため、普段の会話でも英語を使い、スピーキング力が伸びました。講師におススメのスポットやお祭りなどを教えてもらい、週末にその場所に友人と出かけたりしていました。一緒に食事へ行ったり島へ旅行へ行ったりと思い出もたくさんできました。また、学校のイベントでセブの老人ホームのような施設を見学する機会がありました。仕事柄、他国の福祉環境には興味があり参加しました。決して清潔とは言えない環境で、リハビリや介護も不十分な状況を目の当たりにして、胸が締め付けられる思いでした。学校の中だけではわからない国の現状がわかり良い勉強になりました。日本は環境も制度も整っていて恵まれた国だと実感させられました。
■フィリピン人とのエピソード
講師や現地の人も含め、色々なフィリピン人と関わりましたが、共通して思うことはフィリピン人は優しくて素直で楽しいということです。日本から一人でフィリピンへ来て緊張していた私に講師たちは初対面でも温かく迎え入れてくれ、楽しく声をかけてくれました。その声かけで何か緊張していたものがなくなり、私も心を開くことができました。人前で英語を話すことが恥ずかしいと思っていたのが嘘みたいに、自分から積極的に話しかけられるようになり、打ち解けられるようになりました。
■留学生活全体の満足度を教えてください
留学全体の満足度は90%です。留学する前はアメリカやオーストラリアの語学学校と比べて費用もかなり安いし、それ程効果は期待していませんでした。海外旅行が好きだったため、旅行ついでに英語も少し勉強できたらな程度に考えていました。しかし費用対効果はかなりあり、自分のスピーキング力がどんどん伸びていくのが実感できました。私は初めは6週間での申し込みでしたが、あまりに留学生活が楽しく充実していたため、4週間延長し合計10週間学びました。残りの10%は講師の質など、今後に期待しての数字です。
■留学を終え、今取り組んでいる、今後挑戦したい、目標など。
帰国後、仕事や普段の生活で英語を使うことはほとんどないため、積極的に海外旅行へ行くようにし、英語を使う機会を作っていました。今は結婚し妊娠もしているため、しばらくは海外旅行へ行くことは難しいですが、英語のニュース動画を見たり、洋画を英語字幕で見たりと自宅でもできるだけ英語に関わる努力はしています。それでもやはり英語は話さないとどんどん忘れてしまいます。子育てが少し落ち着いたら、合間にオンライン英会話などしてみようかと考えています。子どもが大きくなったらまた一緒に海外旅行へ行き、外国の環境に触れさせてあげたいと思います。
■いまフィリピン留学を検討している方にアドバイスをお願いします。
私も留学する前は一人でフィリピン留学へ行くことに対して不安がありました。しかし行ってみると、友達もたくさんでき色々な経験もでき、英語もできるようになり、今では本当に行ってよかったと思います。私の場合は10週間でしたが、日本で過ごす10週間とは全く違うとても充実した時間を過ごすことができました。これからフィリピン留学を検討している方は是非勇気を出して飛び込んでみてください。